松翠学園は、創立者の松本冨士之助先生が「教育は人にあり、国家の未来は教育にかかっている。教育の向上には、まず教育者の養成が重要である。」という教育理念のもと、昭和7年に設立した私立八幡裁縫女学校を起源とする学校法人です。
先生が理想とした教育者とは、知識や技能に偏ることなく、それらを活かすための豊かな人間性と心身のバランスを備えた人材であったことから、建学の精神は「知育・徳育・体育の鼎立と調和のとれた人間形成」とされ、私たちが養成する人材像として今日まで受け継がれています。
そして、これらの教育理念と建学の精神を不断の努力によって具現化するため、学訓として「信義」「至誠」「質実」「温和」「漸進」の五つの規範を掲げています。この学訓は、本学園における教職員の教育活動のみならず、生徒の学修行動の指針でもあります。
信 義
嘘をつかず、信頼を守ること
至 誠
真心を込めて、人や事に向き合うこと
質 実
見た目や体裁よりも、中身や実質を大切にすること
温 和
周囲と良好な関係を築くこと
漸 進
少しずつ、着実に前に進むこと
私は、松翠学園の崇高な使命と伝統に誇りを抱くとともに、これらは、これから大きく変革していく社会においても普遍の輝きを持ち続け、生徒・保護者・地域社会といったすべてのステークホルダーから期待されるものであると確信しています。理事長として、この使命と伝統を継承していく決意です。そして、普遍の価値を守りながらも、変化する時代や教育に柔軟に対応していく「不易流行」の精神をもって、松翠学園のさらなる発展と、社会で活躍できる人材養成にリーダーシップを発揮してまいります。
関係各位におかれましては、引き続き本学園の教育に対するご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。